なぜ中国人は”ご飯食べましたか?”と尋ねるのか

よく外国語を学ぶにはその国の文化や習慣も学ばなければならないと言われますが、自分が実際に中国語を勉強するまでは、どういう意味かはっきりとはわかりませんでした。6年ほど前から中国語を勉強し始め、最近では中国語への翻訳や通訳をするようになってからというもの、その意味が痛いほどわかるようになりました。

その例を一つ紹介したいと思います。それは、挨拶です。ほとんど中国語を勉強したことが無い人でも、”こんにちは”は中国語で你好”(ニーハオ)であることぐらいは誰でも知っていると思います。しかし、中国で生活してみて、実際に中国人同士、特に友達同士が”你好”と挨拶することは極めて少ないのです。

ではどう言うかというと、“吃饭了没?”です。驚かれるかもしれませんがこれは”ご飯食べましたか?”という意味です。なぜ路上でたまたますれ違った友達にそんなことを聞くのか最初はわけがわかりませんでした。でも中国において特に私が住む広東省において”食べる”ということはとても大切にされています。その文化や考え方がこの挨拶の仕方に反映されているようです。

ですから、もちろん場面にもよりますが基本的に中国語で”ご飯食べましたか?”は日本語で”こんにちは”と訳す必要があるわけです。通訳や翻訳をやってみて気付くこうした文化や習慣の違いは本当に興味深いと私は思います。